著作物の複製利用について
著作物の利用許諾について
「著作物」とは、著作権法にて「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう。」と定義されており、他人が創造したものを利用する場合には、当該他人から許諾を得る必要があります。
例えば会議資料のために著作物をコピーしたり(複製)、スキャンした電子ファイルをサーバーへ保存したり(送信可能化)するなど、著作権法に抵触する可能性のある行為は日常的にありふれています。
JACでは上記表に例示されるような利用方法について、権利者より著作権の一部をお預かりした著作物について、許諾を代行しています。
著作物を利用する際には、適法利用か著作権侵害行為であるかどうかを確認し、
後者である場合は利用許諾を得てから利用するようにしてください。
なお、著作権法では、権利制限規定(一定条件のもと、著作権者の許諾を得ず著作物を利用できることが定められた規定)も設けられているなど、様々な規定があります。
適法利用か否かは以下のフローで確認をしてください。
また、JACでは、「著作物の円滑な利用と保護を目指す」というモットーのもと、
著作権法遵守の周知啓発を目的に著作権セミナーの開催や、セミナー資料の公開を行っています。講演依頼も受け付けておりますので、詳しくは「普及啓発活動」をご覧下さい。
JACで許諾可能な著作物
JACでは2020年10月現在、国内外約400万タイトルの複製権等を管理しており、これらの複製等の許諾を行う事ができます。
また、管理する著作物は、当協会の管理委託契約約款に基づき当協会が著作権を管理する「国内管理著作物」と、海外の複製権機構(Reproduction Rights Organization[RRO])その他の団体との間で締結した著作権管理契約に基づき当協会が著作権を管理する「海外管理著作物」に分かれます。
国内管理著作物に関しては、JAC会員学会(日本工学会、日本歯科医学会、日本農学会、日本薬学会、日本医学会)の傘下にある学術団体の学会誌をはじめ、定期刊行物や書籍のほか、研究大会論文、便覧、ハンドブック、技術報告書、年報、大学・研究機関が発行している紀要、報告書等を含む6,900タイトル以上の複製権等を管理しています。
海外管理著作物に関しては、JACが提携する35のRROが管理する400万タイトル以上の複製権等を管理しています。管理する著作物はElsevierやWileyなどの大手出版社が発行する定期刊行物をはじめ、ビジネス記事・雑誌、ニュース、標準規格文書など多岐にわたります。
具体的にJACで許諾可能な著作物については、「JAC複製利用許諾システム」「JAC転載許諾システム」よりご確認ください。
(著作物の利用方法により許諾可能な著作物が異なり、ご覧いただくサイトも異なります。「JACで許諾可能な利用方法」も合わせてご覧ください。)
JACで許諾可能な利用方法
JACでは現在、「複写複製」「転載複製」について許諾をしています。
複写複製とは
管理著作物の全部又は一部を、単独で、かつ、その内容及び形式に変更を加えずに有形的に再製することを指します。
紙へのコピー、著作物のPDF化、自社サーバーへのデータ保存など、著作物をそのまま利用する行為が「複写複製」であり、国内管理著作物及び海外管理著作物の許諾が可能です。
「複写複製」で許諾可能な利用方法は以下の通りです。
- 従業員等による閲覧、保管、そのた利用者の内部における利用にのみ供する目的(内部利用目的)で著作物を紙やフィルム等(紙等媒体)に複製する
- 従業員等以外の者の閲覧又は保管に供する目的(外部利用目的)で著作物を紙等媒体に複製する
- 内部利用目的で電子的方式、電磁的方式そのほか人の知覚をもって認識することのできない方式により著作物を記録する媒体(電磁的記録媒体)に複製する(契約書の取り交わしが必要)
- 外部利用目的で著作物を電磁的記録媒体に複製する(契約書の取り交わしが必要)
転載複製とは
説明、報告、紹介、その他の目的で、論文等の一部を構成する管理著作物を利用者自身が作成する資料等に有形的に再製することを指します。
著作物に掲載されている図表等を利用(いわゆる「転載」)し作成した資料を頒布したり、当該資料をウェブサイトに掲載したりする行為が「転載複製」であり、現在国内管理著作物のみ許諾が可能です。
「転載複製」はで許諾可能な利用方法は以下の通りです。
- 図表やテキストを転載して作成した資料等を頒布する
- 図表やテキストを転載して作成した資料等をスライド・動画等により上映する
- 図表やテキストを転載して作成した資料等をウェブサイトにおいて公衆送信する
- 図表やテキストを転載して作成した資料等をアプリで配信する
実際に著作物の利用許諾の取得をご希望の場合は、「利用手続きのご案内」をご確認ください。
ドキュメントデリバリー
JACでは、現在ドキュメントデリバリー(論文等のお取り寄せ)に係るサービスは行っておりません。
ドキュメントデリバリーをご希望の場合は、以下提携先の団体までお問い合わせください。
株式会社インフォレスタ
住所 | 〒113-0033 東京都文京区本郷1-34-1 シャリエ本郷2F |
電話番号 | 03-6858-8840 |
FAX | 03-6858-8870 |
order@inforesta.com | |
URL | http://www.inforesta.com/ |
株式会社サンメディア
住所 | 〒164-0012 東京都中野区本町3-10-3 |
電話番号 | 03-5371-8541 |
FAX | 03-5371-3879 |
ask@sunmedia.co.jp | |
URL | http://www.sunmedia.co.jp/ |
一般財団法人 国際医学情報センター
住所 | 〒160-0016 東京都新宿区信濃町35番地 信濃町煉瓦館 |
電話番号 | 03-5361-7088(資料サービス課) |
FAX | 03-5361-7150 |
copy@imic.or.jp | |
URL | http://www.imic.or.jp/ |
メデックス・ジャパン株式会社
住所 | 〒160-0022 東京都新宿区新宿1-10-4新宿1丁目ビル2F |
電話番号 | 03-5361-7955 |
FAX | 03-5361-7956 |
welcome@medex-j.co.jp | |
URL | https://www.medex-j.co.jp/ |
株式会社パシオン
住所 | 〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-16-5森田ビル3F |
電話番号 | 03-5821-1381 |
FAX | 03-5821-1382 |
info@pasionweb.com | |
URL | http://www.pasionweb.com/ |
特定非営利活動法人医学中央雑誌刊行会
住所 | 〒168-0072 東京都杉並区高井戸東2-5-18 |
電話番号 | 03-3334-4632 |
FAX | 03-3334-5045 |
info@jamas.or.jp | |
URL | http://www.jamas.or.jp/ |
エーシー・ファクス株式会社
住所 | 〒164-0012 東京都中野区本町 3-12-18ビル・ミネルバ 2F |
電話番号 | 03-3372-4422 |
FAX | 03-3372-5503 |
info@acfax.co.jp | |
URL | http://www.acfax.co.jp/ |
株式会社メテオ
住所 | 〒101-0041 東京都千代田区神田須田町2丁目7番3号 |
電話番号 | 03-5577-5877 |
info@medicalonline.jp | |
URL | https://www.medicalonline.jp/ |
株式会社学献リサーチ
住所 | 〒114-0023 東京都北区滝野川4-4-8 |
電話番号 | 03-3905-5388 |
FAX | 03-5993-7030 |
大学図書館や教育機関における複製
大学図書館における複製(大学図書館間協力における資料複製/ILL)
JACでは、国公私立大学図書館協力委員会と「大学図書館間協力における資料複製に関する合意書」を締結しています。
この合意書により、国公私立大学図書館協力委員会に加盟する大学図書館においては、利用者が複製を求める資料が当該大学図書館に所蔵されていない場合に、他の加盟大学図書館から通信回線を利用して当該資料を取り寄せることが可能となります。
なお、通信回線を利用して取り寄せることのできる資料は、JACが管理する著作物に限ります。
著作物のリストは「JAC複製利用許諾システム」にて公開しています。
「国公私立大学図書館協会加盟館の方 ILL対象著作物リスト」をご確認ください。
教育機関における複製(授業目的公衆送信補償金制度)
「授業目的公衆送信補償金制度」に関するお問合せは、下記リンクからお願いいたします。
※「授業目的公衆送信補償金制度」とは、学校等の営利を目的としない教育機関において、スタジオ型の同時一方向の授業や、異時で実施される授業、予習・復習のための著作物の送信等を行う場合に、教育機関が補償金を支払うことにより、著作権者に許諾を得ることなく一定の範囲内の利用を可能とする制度です。